兼松、穀物部では、兼松米国会社を通じて、アメリカで生麺の製造・販売を行うNippon Trends Food Service, Inc.(NTF社)に2023年12月に出資。同社を持分法適用会社とし、北米におけるラーメン製造・販売事業へ参画しています。 工場の新設などで現在の生産量を高め、更に、兼松グループのネットワークを活かし、ラーメン具材やその他周辺食材の原料供給などについても取扱いを広げ、幅広くラーメン事業を展開していきます。
NTF社とは
2000年にリンガーハットの元米国駐在員だった山下英幸社長がアメリカ・カリフォルニア州・サンノゼで設立した会社です。現在、北米の生麺販売において2位のシェアを確立しており、全米最大手ラーメンチェーンの陣家をはじめとするアメリカ・カナダ主要都市のラーメンチェーン店・日本食レストラン・量販店向けに年間約8,000万食をお客さまに供給しています。同社と兼松はラーメンの主原料となる小麦粉供給や、その他機械設備の関連で長年取引をしています。
北米におけるラーメン店の様子
NTF社の生麺は、北米でラーメン店を営むお客さまに幅広く提供されており、現地の皆さんに日本の味を伝えています。
当社の強み
これまでNTF社が培ってきた優れた製造・販売力に加えて、兼松からは人材の派遣による経営のサポートおよび兼松グループのネットワークを活用した販路拡大、仕入の効率化等のノウハウを提供し、NTF社の更なる成長・発展に向け伴走していきます。まずは、4年後の2028年度の売上を1億ドルとすることを目標とします。
担当者コメント
私が学生の頃、商社はよく「ラーメンからロケットまで」と言われていました。身近な食品から先端技術まで幅広い商材を扱っていることのメタファーでしたが、その日本人に馴染み深いラーメンが現在北米でブームになっています。北米で寿司がカリフォルニアロールとなって根付いたように、私は今後ラーメンもブームから食文化として定着すると信じています。 北米で24年以上製麺業を営み、今のブームを下支えしてきたNTF社とタッグを組み、兼松のネットワークを活かしながら、ラーメンを軸に様々なビジネスを展開し、北米ラーメン業界において必要不可欠な存在となり、北米ラーメン食文化形成の一躍を担っていきたいと考えています。 そして近い将来、NTF社のラーメンと兼松の宇宙ビジネスのコラボレーションを実現させ、文字通り「ラーメンからロケットまで」という商社の醍醐味を体現していきたいです!