2022年にカーボンナノチューブ(CNT)の新 興メーカーである株式会社カーボンフライへ出 資し、CNTの社会実装に向けた取組みを開始しました。

 カーボンフライは、独自のCNT製造技術に強み を持ち、先進的なCNTの製造に成功しています。CNTの活用が急速に拡大しているリチウムイオン電池の導電助剤をはじめとして、その機械的・ 化学的特性を活かした機能材料や構造材料などの分野を中心に開発を推進しています。これにより、より高性能な電池や革新的な製品の実現に 貢献していきます。CNTを活用した製品は世界的にも未だ社会実 装の途上であることや、 シードラウンドのベンチャー企業への出資であったことから、 イノベーション投資制度を活用し出資を実施しました。

 また、カーボンフライとの協業により、CNTを用いたカーボンニュートラルの取組みも推進しています。持続可能な社会の実現に向けて、化学工場などから排出されたCO2からCNTを生成する技術開発や、兼松をハブとしたオープンな形で のカーボンリサイクルの枠組みなどについて検討を開始しており、環境に配慮した活動にも力を入れています。

 当社はこの出資により、革新的な技術と持続可能性の両面で成果を挙げ、社会的価値の創造に貢献することを目指しています。今後も、新たなビジネスチャンスの創出や持続可能な社会の構築に向け、積極的に取り組んで参ります。