方針・基本的な考え方
兼松グループは世界各地で広く事業活動を展開しており、水資源は企業にとって重要な自然資本であると認識しています。地球温暖化に伴う気候変動の影響で世界では渇水リスクの増大も指摘される中、水資源の有限性を認識した上で水資源の効率的な利用と削減を目指します。
水ストレス地域での事業活動
兼松グループでは、世界資源研究所(WRI)が開発した評価ツールであるAqueduct(アキダクト)を用いて、国内外の拠点のうち、製造・加工拠点(24拠点)について水ストレスレベルの評価を実施しました。水ストレスが極めて高い事業拠点を水ストレス拠点と位置づけております。2023年12月時点において水ストレス地域に該当する拠点はありません。
※2023年12月時点
水ストレス | 拠点数 |
---|---|
低い(<10%) | 2 |
低い~中(10-20%) | 13 |
中~高い(20-40%) | 6 |
高い(40-80%) | 3 |
極めて高い(>80%) | 0 |
合計 | 24 |
水使用量削減の取組み
兼松では、株式会社TBMが開発・製造する石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」を利用して、環境配慮型ラベルを開発・販売しています。LIMEX Sheetは、紙製ラベルと比較し、製品の原料に木材パルプを一切使用せず、製造時に必要とされる水使用量を大幅に削減できるため、森林と水資源の保全に貢献できます。また、ラベル用途として一般的に用いられるPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテフタレート)シート等の合成紙と比較しても、CO2を含む温室効果ガスと石油由来プラスチック使用量の削減が可能です。
石灰石から生まれた新素材LIMEXは紙と比べ耐久性と耐水性に優れています