兼松グループを取り巻くリスクについては、リスクの種類別にそれぞれ次のように体制を構築しています。各リスクに対する具体的な対策については、株主総会招集ご通知および有価証券報告書にて開示しています。
事業リスクの項目と定義、主務部署
「リスク管理規程」にてリスク内容を分類・定義し、各リスクの統制に対して主務を定めています。主務は、定期的なリスクの洗い出し、リスクが顕現化する仕組み・頻度およびその影響の把握、リスクが顕在化した場合の対応策の作成、情報収集を通じたリスクの兆候察知に努める責務を担っています。
当社グループの事業リスクに関する判断・決定については、「職務権限規程」に基づいた社内稟議体制を構築しています。主要な投融資の実行・継続・撤退等については案件審議会にて各種リスクの見地から総合的な検討を行い、当社グループの損失の最小化を図り、事業の健全なる伸長と発展を目指しています。
中分類 | 小分類 | 定義 | 主務 |
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市場リスク | 商品リスク | 国内外での商品・コモディティ売買取引において、市況の変化、競争による価格低下、技術革新に伴う陳腐化等の原因、商品相場の乱高下や需要の減少等により、損失を被るリスク | 営業経理部 |
為替リスク | 外貨建て取引において、為替変動により損失を被るリスク | 財務部 | |
金利リスク | 金利変動により損失を被るリスク | 財務部 | |
投資リスク |
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リスクマネジメント部 | |
事業投資リスク |
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企画部 | |
信用リスク | |||
取引与信リスク |
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リスクマネジメント部 | |
カントリーリスク | 国外における取引や投融資において、その国の政治・経済情勢に起因しその国の対外決済が停止される等の事象により損失を被るリスク | リスクマネジメント部 | |
オペレーショナルリスク | リーガルリスク | 法令変更や取引先との契約等の認識・解釈の相違から、追加費用の発生等の損失を被るリスク | 法務コンプライアンス部 |
情報セキュリティリスク |
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IT企画部 (総務部) | |
環境リスク | 環境への配慮を欠く行動を行った結果、取引先・社会から忌避され事業に不利益を被るリスク | 総務部 | |
オペレーションリスク | 事業活動に対して社則やルールを設けているが、結果として社内で決められた業務処理が行われず、あるいは見落としにより正しく業務処理が行われないことにより損失を被るリスク | 各職能部 | |
コンプライアンスリスク | リスクに対して予防的措置を講じているが、結果として法令違反や不正行為を見逃し、法令違反や不法行為が生じ、有形・無形の損害を被るリスク |
法務コンプライアンス部 (運輸保険部) (食品安全管理室) |